復興願い餅つき、住民笑顔 熊本、豪雨被災の仮設団地
7月の豪雨で甚大な被害を受けた熊本県人吉市の仮設団地で19日、入居者らが穏やかな新年を願って餅つきをした。地元の災害支援団体が、入居者同士の交流の場を作ろうと企画。例年とは違う年の瀬を迎える参加者は「みんなで頑張ろう」と励まし合った。
冷たい風が吹く中、入居者や団体のスタッフ約30人が参加。「よいしょ」という掛け声できねを臼に力強く振り下ろし、もち米をついた。その後、できたての餅と温かい豚汁うどんが振る舞われると、入居者からは笑みがこぼれた。
自宅が全壊した農業、山上修一さん(76)は「水害は地獄だったが、人の優しさを学んだ1年だった。まだ課題は多いが、来年は平和な年になればいい」と話した。