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千葉・南房総市で官製談合、市職員と業者逮捕 市は漏洩を否定

 千葉県南房総市が発注した小中学校の工事の入札情報を漏らしたとして、千葉県警は9日、官製談合防止法違反の疑いで、同市教育委員会職員の平野孝夫容疑者(45)=同市府中=を、また、公契約関係競売入札妨害の疑いで渡辺建設工業(同市山名)の代表取締役、内藤正弘容疑者(61)=同市御庄=を逮捕した。ただ、市は同日の会見で、漏洩(ろうえい)を否定しており、県警との認識の差が際立っている。

 逮捕容疑は、平野容疑者は昨年5月31日に執行された市立中学校の防火設備改修工事など計4件の制限付き一般競争入札に関し、内藤容疑者に工事価格などを漏らし、公正な入札を妨害したとしている。内藤容疑者は平野容疑者から受け取った情報を基に工事を落札した疑いがある。県警は両容疑者の認否を明らかにしていない。

 県警捜査2課によると、平野容疑者は平成28年4月から同市教育委員会事務局の副主査として勤務しており、工事価格などを知る立場だった。4件の工事の入札には2~9社(辞退を含む)が参加していたが、いずれも予定価格に近い金額で渡辺建設工業が落札していた。同社は、過去にも同市が発注した工事を落札しているという。県警は同日、市役所などを家宅捜索し、余罪についても捜査している。

 現役職員である平野孝夫容疑者(45)の逮捕を受け、南房総市は9日、臨時記者会見を開き、「(県警の認識とは)残念ながら食い違いがある」と工事価格の漏洩の事実はないという認識を示した。

 同市によると、9月ごろ、県警から発注工事に関する資料提供の要請があり、平野容疑者にも聞き取りを行ったが「していない」と漏洩を否定した。関係部署の職員らの聞き取りでも、漏洩の事実は確認できなかったとしている。

 平野容疑者は6年に旧三芳村役場に入職、合併を経て、現在は市教委の教育総務課学校再編整備室で副主査を務めている。18年3月以降に3度の停職処分を受けているが、市は詳細を明らかにしていない。

 公競売入札妨害容疑で逮捕された渡辺建設工業の代表取締役、内藤正弘容疑者(61)と平野容疑者は以前から面識があったとみられる。だが、市は利益提供など「疑いを持たれる関係だったとは思っていない」としている。

 記者会見に出席した石井裕市長は、「職員が逮捕されたことは誠に遺憾。今後の捜査状況を見守りたい」と述べた。

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