PR

ニュース 社会

「街はスカスカ」「公園で癒やし」赤信号初の週末の大阪

繁華街・新世界は人通りが少なく、臨時休業する飲食店が目立った。通天閣は非常事態を示す赤色にライトアップされていた=5日午後、大阪市浪速区(沢野貴信撮影)
繁華街・新世界は人通りが少なく、臨時休業する飲食店が目立った。通天閣は非常事態を示す赤色にライトアップされていた=5日午後、大阪市浪速区(沢野貴信撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、独自の基準「大阪モデル」で非常事態を示す赤信号が点灯して初めての週末となった5日の大阪府内。この日予定されていたイベントなどは続々と中止になり、普段は活気づく繁華街や観光スポットも人出は少なめだった。一方、大阪市内中心部から離れた公園では「思ったより人出が多い」との声も聞かれた。(西山瑞穂、井上浩平)

 週末は多くの人でにぎわう同市浪速区の繁華街・新世界。好天にもかかわらず、この日午後の人通りはまばらだった。

 土産物店「ココモよってぇ屋」の南幸(ゆき)弥(や)店長は「緊急事態宣言中と違ってほとんどの店が営業しているのに、街がこんなにスカスカになるとは」と肩を落とす。店は3日の赤信号点灯後、1日の売り上げが半分ほどに落ち込んだという。

 新世界周辺で人力車で観光ガイドを行っている国(こく)領(りょう)翔太さん(34)も客足が鈍いことを嘆き、「浮かれて楽しい気分でないと人力車にも乗ってもらえない。街に来る人からそんな気持ちがなくなっている」と語った。

 赤信号の点灯を受け、府内では週末のイベントなどが相次いで中止になっていた。府などが5日に同府吹田市の万博記念競技場で予定していた「OSAKA元気スポーツ」もその一つで、在阪のプロスポーツチームの選手らが府民約5千人と交流するはずだったが取りやめに。担当者は「コロナ禍でも府民にスポーツを通じて元気を取り戻してもらうのが目的だったのに残念」と声を落とした。

 府立中央図書館(同府東大阪市)も5日の地下書庫見学ツアーを中止。大阪港でも、この日出港したクルーズ客船の歓迎イベントがなくなった。大阪港湾局によると、クルーズ客船の受け入れを11月20日に再開したばかりだったが、7日を最後に当面の入港予定がなくなったという。

 こうした中、感染防止に気を配りながら外出する人たちもいた。

 大阪市港区の水族館「海遊館」前では、写真撮影を楽しむ家族連れやカップルの姿がみられた。子供と観光で来た広島市の30代女性パート従業員は「前から家族旅行の予定を立てていた。コロナは怖いが、繁華街に行かなければ大丈夫。対策がしっかりした場所を回りたい」と話した。

 郊外にある長居公園(大阪市東住吉区)には多くの家族連れや高齢者らが足を運んだ。友人と訪れた近くの主婦、大西茂子さん(83)は「思ったよりも来ている人が多い」と少し驚いた表情を見せ、「外出の自粛要請は出ているが、広い公園で人との距離を保てば不安は少ないと思う。遊んでいる子供や自然を眺めて気持ちを癒やさないと息が詰まる」と話した。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ