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在任時に業界要望通る 元農水相、鶏卵生産者の支援拡充 

元農林水産相の吉川貴盛衆院議員(宮川浩和撮影)
元農林水産相の吉川貴盛衆院議員(宮川浩和撮影)

 鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)のグループ元代表(87)が元農林水産相の吉川貴盛衆院議員(70)=自民=に現金500万円を提供した疑惑で、農水省の「鶏卵価格差補填(ほてん)事業」をめぐり、元代表側が大規模生産者に対する価格下落時の支援拡充を要望し、吉川氏の大臣在任中に拡充方針が決まったことが4日、関係者への取材で分かった。アキタ社も拡充の対象に含まれていた。特捜部は拡充の経緯についても慎重に捜査しているもようだ。

 関係者によると、元代表は、吉川氏が在任中だった平成30年10月~昨年9月に複数回面会。現金の授受は3回あり、大臣室も現場になったという。同時期に元代表は「大規模生産者の補填拡充を成し遂げたい」などと周囲に話していたといい、元代表が特別顧問を務めるなどした業界団体も長年にわたり要望していた。

 価格差補填事業は、鶏卵が供給過多となり一定の価格を下回った場合、基準価格との差額の9割を補填する仕組み。さらに価格が下がると「成鶏更新・空舎延長事業」が適用され、鶏を食肉用に出荷後に鶏舎を一定期間空けた生産者に奨励金が支払われる。

 昨年度までは、空舎延長事業が発動する価格まで下落した場合、10万羽以上を飼育する大規模生産者は差額補填の対象から外れていたが、今年度から大規模生産者も含まれるようになった。予算の概算要求が提出された昨年8月、吉川氏は現職だった。実際に新型コロナウイルスの影響で需要が減るなどして、大規模生産者にも奨励金とともに差額補填が行われた。

 農水省の担当者は「10万羽以上の業者は3~4割程度あり、特定の業者だけを対象にしたものではない」としている。

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