PR

ニュース 社会

「幸せ返して」「死刑も生ぬるい」座間9人殺害、遺族ら意見陳述 

白石隆浩被告が住んでいたアパート=2017年11月22日午前、神奈川県座間市(寺河内美奈撮影)
白石隆浩被告が住んでいたアパート=2017年11月22日午前、神奈川県座間市(寺河内美奈撮影)

 「娘との幸せを返してください」「死刑さえも生ぬるい」-。神奈川県座間市のアパートで平成29年、男女9人が殺害された事件。25日の公判で意見陳述した被害者5人の遺族は、それぞれ大切な家族を失った悲痛な思いを述べた上で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職、白石隆浩被告(30)に対して極刑を求めた。

 出廷したのは被害者3人の遺族計5人。被告と直接対面しないよう、被告との間に衝立が置かれた状態で意見を述べた。このほか被害者2人の遺族は出廷せず、代理人らによって意見が代読された。

 最初に犠牲となった会社員の女性=当時(21)=の母親は、女性がパソコンの資格を取り、正社員として働こうとしていたと振り返り、「身勝手な加害者の思いで娘の命は奪われた」と述べた。「死刑が執行されても娘が戻ることはない」と怒りをぶつけたが、被告はうつむいて前かがみに座ったままだった。

 3人目の被害者となった介護職の男性=同(20)=の母親は「私がおなかを痛めて生んだ大切なわが子の骨を、どうして私が拾わなくてはならないのか」と涙ながらに語った。傍聴席からもむせび泣く声が聞かれた。

 2番目に被害に遭った高校1年の女子生徒=同(15)=の両親は書面で意見を寄せ、検察官が代読した。平成29年11月、遺体の身元が女子生徒と判明した日が16歳の誕生日だったと明らかにし、「娘たちの命は被告の命では償えない」と訴えた。検察官も時折声を詰まらせたが、被告は前かがみで手を組む姿勢を変えることはなかった。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ