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犯行の2カ月「すごく楽な生活」 座間9人殺害公判で白石被告

 神奈川県座間市のアパートで平成29年、男女9人が殺害された事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職、白石隆浩被告(30)の裁判員裁判の第21回公判が24日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた。白石被告は殺害や遺体の解体を繰り返した約2カ月間を振り返り「すごく楽で、自分の快楽をずっと追い求めたような生活だった」と述べた。

 白石被告は29年8月下旬に最初の被害者を殺害してから10月末に逮捕されるまで、犯行を繰り返す傍ら、新たな女性に出会うためのやりとりをSNS(会員制交流サイト)で進めていたとされる。

 被告人質問では「誰かに会うとき以外は布団の上で携帯(電話)をいじっていた」「1日8時間、物を運ぶ倉庫内のアルバイトより楽だった」などと述懐。「証拠の処分をしなきゃとか、今やり取りしている人は金になりそうかとかを考えていた」とし、被害者の気持ちを考えることは「なかった」と淡々と述べた。犯行は自身を養ってくれる女性に出会うまで続けるつもりだったという。

 また2人目の被害者までは「本当に殺していいか迷った」ものの、以降は「罪の意識が薄くなった」と説明。ただ、逮捕後に捜査員と部屋に残していた頭部の遺体を確認した際、初めて「ちょっとまずいことをしたなと思った。同じ人間という生き物をこんな状態にしてしまった」と気付いたと明かした。

 検察側が、改めて被害者に対しての気持ちを1人ずつ質問すると、数人について「申し訳ないと思う」「死んでいい人間では決してなかった」などと話す一方、多くは「正直、印象が薄い」と回答。公判を通じて遺族の気持ちを「しっかり確認した」と述べたが、ほとんどは遺族と面識がないことを理由に「何も深くは思わない」などとした。

 事件は最後の被害者の兄がSNSで情報提供を呼びかけたことで発覚した。白石被告は「兄らへの恨みは残っている。結果として直接の逮捕の原因となった」と話した。

 法廷では白石被告の母親の調書が朗読された。事件について「信じられず、育て方が悪かったかと疑問ばかり。9人のご遺族には謝っても謝り切れない気持ち」とし、被告を「虫を殺すことができないくらい気の小さい子だった」と振り返った。また被告の精神鑑定を担当した医師は、法廷で「被告に精神障害は認められない」と証言した。

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