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空気の渦が台風引き寄せ 14号南寄り進路のワケ

 本州直撃の可能性も指摘されていた台風14号は10日、本州に上陸せず、進路を徐々に南寄りに変えた。気象庁によると、進路が変わってきた原因は、太平洋の上空に現れた「空気の渦」にあるという。

 8日ごろまでは台風の中心が通る可能性の高い区域を絞り込めていなかった気象庁だが、9日朝には台風の進路は「やや南寄りになって伊豆諸島付近を通過する見込みに変化してきた」と発表した。

 同庁予報課の杉本悟史主任予報官によると、台風の東方向、太平洋の上空にある冷たい低気圧の影響で上空に反時計回りの空気の渦が生じているといい、この渦が、台風14号を巻き込むように南に引き寄せようとしているという。

 例年秋に本州付近で西から東に吹き、台風を東方向に速いスピードで運ぶ偏西風の変化も影響した。

 偏西風は現在、平年よりも北に蛇行しており、本州の北部付近を吹いている。そのため、台風14号には偏西風が当たらず、日本列島の南の海上を比較的ゆっくり進んでおり、さらに空気の渦の影響を受けやすくなっているとみられる。

 台風14号は12日には勢力を弱め、熱帯低気圧に変化する見込み。風向き次第で日本列島に再接近する可能性も残る。海面水温が高く、雲のもとになる水蒸気が豊富な南に向かうにつれて、勢力が強まる要素も増えるが、雨雲にまとまりがないことから、再び台風として復活する可能性は低いという。(荒船清太)

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