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台風14号、読めぬ進路 2つの高気圧と偏西風次第

 日本の南の海で発生し、日本列島に近づきつつある台風14号の進路について気象庁が予測しあぐねている。7日時点の予想でも、今週後半にかけて九州から本州を直撃するか、全く本州に触れずに太平洋を進むかどうかすら分からない状態だ。「秋の空」特有の大気の状態が影響しているといい、気象庁は今後の台風情報を注視するよう呼びかけている。(荒船清太)

 気象庁によると、台風14号は7日、強い勢力に発達し、日本の南の海上を進んだ。8日には大東島地方に接近、9日以降は奄美から西日本に近づく恐れがあり、暴風や高波、大雨による土砂災害、低地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。だが、その予測進路はあいまいだ。

 11日午後3時時点で台風の中心がどこにありそうかを示す「予報円」の半径は480キロメートル。日本列島を直撃するか、九州の南で東にそれて去っていくかすら不明で、「上陸する可能性も、しない可能性もどちらも十分にあるとしか言えない状態」(気象庁)だ。

 台風のある海上は現在、高気圧に覆われて風が弱く、少しの大気の変化で風向きが変わりやすい。ここに夏から冬にかけて移ろう秋の大気の状態が影響し、予測を難しくしている。

 同庁予報課の岸本賢司予報官によると、日本列島付近の上空には北西にチベット高気圧、南東に太平洋高気圧があり、台風14号を挟んでいる。夏から冬にかけてチベット高気圧と太平洋高気圧は勢力を弱めていくが、現在はどちらも勢力が定まらず、岸本予報官は「チベット高気圧が少し強まれば台風が東にぶれ、太平洋高気圧が少し強まれば西にぶれる状況」とする。

 同庁天気相談所の立原秀一所長が注目するのは西から東に吹く偏西風だ。偏西風が強まる場所も本州付近で南北に動いており、「台風が本州に近付いたときに、偏西風がどこで強く吹いているかによって進路が大きく変わる」という。

 台風14号のある海域は海水温が高く、雲のもとになる水蒸気が豊富で勢力を強めやすい一方、台風の北西には勢力を弱める乾いた空気が広がっており、勢力の予想も難しい。

 ただ、台風14号の北方には雨が降りやすい前線が形成される見込みで、立原所長は「台風が上陸しなくても前線の影響で雨が降る恐れもある」として注意を呼びかけている。

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