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上智大生殺人放火24年 遺族が情報提供呼びかけ 「勇気出して一報を」

殺害された上智大生、小林順子さん(当時21歳)
殺害された上智大生、小林順子さん(当時21歳)

 東京都葛飾区柴又で平成8年9月、上智大4年の小林順子さん=当時(21)=が自宅で刺殺され、放火された事件は9日で発生から24年を迎えた。一刻も早い解決を願い、遺族らは厳しい残暑の中、現場近くの街頭で通行人らに情報提供を呼びかけた。(松崎翼)

 「埋没している情報がどこかに存在していると確信している。DNA型が照合できれば、すぐに逮捕できる可能性もある。地道な活動が実を結ぶことを期待している」。順子さんの父、賢二さん(74)はこの日、事件解決への強い思いをにじませた。例年実施している献花式やビラ配りは新型コロナウイルスの影響で中止に。支援者らとともに京成線柴又駅前の街頭に立ち「情報があれば、勇気を出して警察に一報ください」と声をからした。

 今年7月、警視庁から遺品の一部の返却を受けた。事件による火災で焦げた痕が残る大学時代の研究リポートやボランティアの活動記録などを目の当たりにし、「充実したキャンパス生活を送っていたことを改めて感じた」という。「早く解決するといいね」。毎日仏壇に手を合わせ、心の中で順子さんにこう語りかけるという賢二さん。犯人に対しては「いつまで逃げてんだよという気持ちだ」と語気を強めた。

 事件は8年9月9日夕に発生。柴又駅から約250メートル離れた小林さん宅から出火し、焼け跡から首を刺されて殺害された順子さんが見つかった。遺体に掛けられていた布団と、玄関先にあったマッチ箱にA型の血液が付着しており、DNA型鑑定で同一人物の男のものと判明している。

 捜査本部はこれまで、のべ10万9663人(8月末現在)の捜査員を投入。1500件を超える情報提供があったが、犯人逮捕につながる有力な手がかりは得られていない。井ノ口(いのくち)徹捜査1課長は「捜査員は『今日こそつかまえてやる』という信念で捜査している。情報は捜査の原動力なので引き続き協力をお願いしたい」と力を込めた。

 情報提供は亀有署捜査本部(03・3607・0110、署代表)。解決に結びつく情報には、上限800万円の懸賞金が支払われる。

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