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震災遺構・中浜小で進む語り部育成 26日から一般公開控え 宮城

震災遺構となった中浜小の一般公開を控え、語り部の育成を目的とした研修会が行われている=宮城県山元町(塔野岡剛撮影)
震災遺構となった中浜小の一般公開を控え、語り部の育成を目的とした研修会が行われている=宮城県山元町(塔野岡剛撮影)

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県山元町の震災遺構で、今月26日の一般公開を控える同町立中浜小学校では、訪れた人々に震災当時の状況を伝える「語り部」の育成に向け、研修会が行われている。震災遺構での語り部は、当時の記憶を語り継ぐ重要な役割を果たすだけに、関係者の指導にも熱が入る。

 中浜小は震災時、校舎の2階部分にまで津波が到達するなどの被害を受けたが、児童、教職員ら90人は屋上に避難し、無事だった。町は平成29年に震災遺構として同校を保存すると決定。今月26日に一般公開される。

 今月5日に開かれた研修会には、地元のボランティア団体「やまもと語りべの会」のメンバーら約20人が参加。震災当時、中浜小の校長を務めていた井上剛さん(63)が講師を務め、震災時の自身の経験や語り部としてのポイントなどを伝えた。これまでに同校の管理や運営、ガイドを務める町職員らを対象にした研修も複数回行われた。

 自身も語り部である井上さんは「基本的な事実は正確に伝えられるようになる必要があるが(研修会の)参加者自身の経験も合わせて話をしてほしい」とアドバイスを送る。

 研修会に参加した阿部優大さん(25)は同町出身で、中学3年だった震災当時、津波にのまれる町を目の当たりにした。震災の経験から防災士の資格を取得したという阿部さんは「(語り部として)震災の恐ろしさ、防災意識の重要さを伝えていきたい」と意気込む。

 一般公開を控え、町生涯学習課施設計画班の八鍬智浩班長は「校舎は90人の命を守った施設。(震災遺構を訪れた人が)震災時の避難行動を考え、防災意識を持つきっかけとしてほしい」と期待を込めた。

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