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台風10号、戦後最大級に発達か 風速85メートル予想 11号以降は列島接近も

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 台風10号は6日未明にかけ、国内で戦後最悪の被害をもたらした昭和34年の伊勢湾台風に匹敵する戦後最大級の勢力に発達する見込みだ。専門家は海面水温が高い海域を通り、大量の水蒸気を吸い上げたことが原因と分析。11号以降の台風は日本列島により接近、上陸する恐れがあり、警戒が求められる。

 「台風10号は(伊勢湾台風など)戦後最大級の台風と比べても遜色ない」。気象庁の中本能久(よしひさ)予報課長はこう警鐘を鳴らす。

 気象庁によると、台風10号は南大東島に接近するとみられる6日午前3時に中心付近の最大風速が54メートル以上の「猛烈な台風」に変わり、中心気圧は915ヘクトパスカルとなる見込み。930ヘクトパスカル以下の台風の上陸は伊勢湾台風を含め戦後3例しかない。沖縄や奄美では最大瞬間風速85メートル(時速306キロ)が予想されている。

 強大化の原因は、台風が通る日本列島南側の海面水温が高いことにある。

 8月は長期間晴れが続いたため、日本近海の海面水温が平年より1・6~2・1度高く、現在も高温の海域が広い。気象庁天気相談所の立原秀一所長は「台風10号は海上をゆっくり進みながら、たっぷり水蒸気を吸って強大化した」とみる。

 この海域を8月まで台風が通らず、海面近くの暖められた海水が下方の比較的冷たい水と混ざらず、水温が維持されたことも影響した。立原氏は「他の台風が吸えなかった養分を台風10号が全て吸い上げたようなものだ」と語る。

 気象庁アジア太平洋気象防災センターによると、7~8月はインド洋の海面水温が例年より高く、上昇気流が発生。連動してインド洋に空気が流れ込んだフィリピン付近で下降気流が起き、日本列島上空の太平洋高気圧が西に張り出し、台風が近寄れなくなった。

 台風10号も太平洋高気圧の影響で九州方面に押しやられているが、例年は秋が深まるにつれ、高気圧が徐々に東に移る。実際、9月ごろから東に少しずつ移り始めており、台風が本州にも接近、上陸する条件が整いつつある。(荒船清太)

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