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台風接近、熊本に2次災害リスク 専門家「早め避難を」

台風に備えて水タンクなどを買い物かごに入れ、レジに並ぶ人たち=4日午前、鹿児島県龍郷町のホームセンター「ビッグツー」
台風に備えて水タンクなどを買い物かごに入れ、レジに並ぶ人たち=4日午前、鹿児島県龍郷町のホームセンター「ビッグツー」

 特別警報級に発達する可能性がある台風10号。6日以降、西日本に接近する見通しとなっている。猛烈な雨や風に見舞われる恐れがあり、九州を中心に警戒が求められるが、特に注意が必要なのが、7月の豪雨で大きな被害を受けた熊本県の被災地だ。土砂災害や河川の氾濫が起きた場所では新たな災害が起きやすいといい、専門家は早めの避難を呼びかける。

 7月の豪雨で決壊し、熊本県人吉(ひとよし)市や球磨(くま)村に大きな被害をもたらした球磨川。国土交通省九州地方整備局によると、堤防の決壊や損傷などが36カ所で確認され、復旧を急いできた。

 盛り土や土嚢(どのう)で応急的に復旧をしたが、本格的な復旧は水害が減る10月以降に行うことになっており、その最中での台風接近に担当者は「強風も予想され、緊急的に復旧した部分の補強を進めている」と話す。

 河川の増水にも注意が必要だ。「大量の土砂で川底が上がり、これまでよりも速いペースで増水する恐れがある」と指摘するのは、立命館大防災フロンティア研究センターの名誉センター長を務める深川良一特命教授だ。

 球磨川水系ではすでに流れを妨げる土砂や流木は撤去された。ただ、川底にたまった泥を取り除く「浚渫(しゅんせつ)」は未実施で、川底に土砂が堆積している可能性がある。

 7月の豪雨では山間部などで土砂崩れも相次いだ。深川氏は「一度、土砂災害が起きた場所は、水が抜けてからも地盤のバランスが崩れている。少ない雨でも土砂災害が起きやすい」と話す。

 台風10号は特別警報級の猛烈な勢力に発達する見通しで、これまで経験したことのない風や雨に見舞われる恐れがある。深川氏は、台風の中心から離れた地域でも雨や風が強くなる危険性があるとした上で、「山間部では強風による倒木で避難経路がふさがれる可能性もある。とにかく早めの避難を最優先に考えてほしい」と話している。 

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