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イリオモテヤマネコ事故死ゼロ、300日超に コロナで交通量減少

沖縄県・西表島に生息するイリオモテヤマネコ(環境省西表野生生物保護センター提供)
沖縄県・西表島に生息するイリオモテヤマネコ(環境省西表野生生物保護センター提供)

 沖縄県竹富町の西表島(いりおもてじま)に生息する国の特別天然記念物、イリオモテヤマネコが車にひかれて死ぬ事故が、300日以上連続して発生していないことが4日、環境省西表自然保護官事務所への取材で分かった。交通死ゼロが300日を超えるのは約10年ぶりで、同事務所は「新型コロナウイルスの影響で交通量が減ったことが要因ではないか」と推測している。

 同事務所によると、島内で車にひかれたイリオモテヤマネコの死骸が見つかったのは昨年11月3日が最後で、今月4日現在で交通死ゼロが連続305日に。過去に300日を超えたのは平成20年5月~21年7月の446日で、その後は毎年2~7頭が交通死していた。

 イリオモテヤマネコは島内に100頭前後しか生息せず、絶滅が危ぶまれている。死因は交通死が最も多く、事故防止策が課題。しかし今年はコロナ禍でレンタカーを使う来島者が激減した上、島民も外出を控えているため交通量が減少し、結果的に交通死ゼロにつながっているようだ。

 一方、9~11月ごろは子ネコがひとり立ちする時期で、事故に遭いやすい。同事務所の担当者は「いつでも飛び出してくると用心して車を運転してほしい」と呼びかけている。

 イリオモテヤマネコ 西表島(沖縄県竹富町)だけに分布するヤマネコで、体重3~4キログラム、頭胴長50~60センチ。主に夜間に活動し、クマネズミなどの小型哺乳類や鳥類、トカゲ、カエル、昆虫など多様な生物を捕食する。平成17年~19年度調査による推定個体数は100~109頭だが、交通事故などにより減少傾向という。昭和52年に国の特別天然記念物に、平成6年には国内希少野生動植物種に指定され、保護が図られている。

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