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【主張】非常に危険な台風 最大限に警戒し命守ろう

 日本の南海上で発生した台風10号は6日から7日にかけて、「特別警報級」の非常に強い勢力に発達して奄美地方から西日本に接近、上陸する恐れがある。

 気象庁は2日、異例の「4日前会見」を開き厳重な警戒を呼び掛けた。接近、上陸が予想される6日夜の段階で台風10号の勢力は、死者・行方不明者が5千人を超えた昭和34(1959)年の伊勢湾台風を上回る可能性があるという。

 台風に関する特別警報の基準は中心気圧930ヘクトパスカル(沖縄などは910ヘクトパスカル)以下、最大風速毎秒50メートル(同60メートル)以上だが、沖縄以外で発表されたことはない。

 近年では経験がないほどの「非常に危険な台風」である。西日本の広い範囲が、台風被害が大きくなりやすい進路の東側に入る。

 想像を超えるような暴風雨から「命を守り切る」ために、4日と5日のうちに、できる限りの厳重な備えと安全確保行動を実行しなければならない。

 昨年9月の台風15号では、秒速50メートル級の暴風が電信柱をなぎ倒し、千葉県の広い範囲が長期の停電に陥った。近畿圏を襲った一昨年9月の台風21号では、暴風で流されたタンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突した。

 車両は横転し、屋根が吹き飛ばされ、窓ガラスが損壊した家屋も多かった。特別警報級の台風が直撃した場合は、それ以上の事態が起きることを、覚悟しなければならない。

 土砂崩れや河川の氾濫や高潮による浸水の危険がある地域では、「安全な所に身を寄せる」ことを最優先に考えてほしい。高齢者世帯などは特に避難の決断、実行を早くすることが大事だ。

 土砂災害や浸水のリスクが小さい地域でも、暴風に対する最大限の警戒が必要だ。ベランダや庭にある物は屋内に片づける。物干し竿(ざお)のような容易に風で飛ばされそうにはない物でも、50メートル級の暴風で家屋の損壊や人命を脅かす凶器になり得る。自分と家族を守り、ほかの誰かの命を脅かさないために、暴風による飛来物をなくすことを徹底したい。

 大規模な停電、断水が発生し長期化する事態も想定する必要がある。食料や日用品、ガスコンロなどの熱源は多めに備えたい。各家庭での備えとともに、近隣住民との協力が大事である。

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