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紀伊半島豪雨9年 夫亡くした女性、紙芝居で経験伝える

紙芝居を上演する久保栄子さん=8月28日、和歌山県那智勝浦町
紙芝居を上演する久保栄子さん=8月28日、和歌山県那智勝浦町
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 和歌山、奈良、三重の3県で死者・行方不明者が計88人に上った平成23年9月の紀伊半島豪雨から9年。最も犠牲者の多かった和歌山県那智勝浦町では、夫を亡くした久保栄子さん(77)が防災士の資格を取得し、手作りの紙芝居で被災体験を伝えている。今年は新型コロナウイルスの影響で活動の機会が減っているが、「今もあちこちで自然災害が発生している。防災意識を高めてもらえるよう、元気なうちは上演を続けたい」と話している。(藤崎真生)

 「玄関前は激流の川になっています。水が上がってくるばかりで足が地につきません」。8月28日、久保さんは町内の防災施設で紙芝居を上演し、町民ら約15人を前にはっきりした声で話しかけた。画用紙には、川沿いにあった自宅が濁流にのまれ、柵につかまる久保さんの目の前を回転灯をつけたまま流れるパトカーなどがクレヨンや絵の具などで生々しく描かれている。濁流の速さを「まるで車が高速道路を走っているようだった」と証言する久保さん。被災者の実感のこもった言葉に、町民らはじっと耳を傾けた。

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