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ウェブに刻む災害教訓 紀伊半島豪雨9年で奈良 

ウェブ版「地理院地図」に掲載された自然災害伝承碑。地図記号をクリックすると内容が表示される
ウェブ版「地理院地図」に掲載された自然災害伝承碑。地図記号をクリックすると内容が表示される
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 国土地理院が全国の自治体と協力し、過去の自然災害の記録を伝える「自然災害伝承碑」について、ウェブ版の「地理院地図」に掲載する取り組みを進めている。平成23年9月の紀伊半島豪雨で甚大な被害を受けた奈良県十津川村では、災害発生から9年を迎えるのを前に調査を実施。明治時代の十津川大水害の伝承碑なども含め、村内の16基が1日に掲載された。(川西健士郎)

 自然災害伝承碑を地図に掲載する取り組みは、平成30年7月の西日本豪雨がきっかけ。広島県坂町で111年前に起きた大水害の被災状況が現地の石碑に刻まれていたが、地域住民に内容がほとんど伝承されておらず、再び多くの住民が犠牲となった。

 国土地理院は、人物像などと同じ記念碑の記号で伝承碑を表していたが、独自の地図記号を制定。昨年6月、西日本豪雨の被災地をはじめとする全国48市区町村の158基が、第1弾としてウェブ版の地理院地図に掲載された。

 十津川村では、明治22年8月に発生した十津川大水害で168人が死亡、2489人が北海道(新十津川町)への移住を余儀なくされた歴史があり、国土地理院の取り組みに賛同した村は独自に調査を開始。「明治貳十貳(にじゅうに)年 吉野郡水災誌」などの史料から、当時の「警告碑」9基を確認した。

 調査した村総務課の山香慶造係長は「明治の大水害の規模はなかなか想像がつかない。忘れられかけた警告碑は、頭の片隅に入れておくべき重要な情報を伝えている」と強調する。

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