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山口組分裂から5年、抗争終結の見通し立たず

神戸側で中核離脱か

 一連の抗争事件の実行には弘道会、山健組がそれぞれ関与したとされる。山健組は神戸山口組の井上邦雄組長(72)や、先代の山口組組長の出身母体。神戸側を支える中核だったが、近年は資金上納に対する不満がくすぶり、山健組内の内部統制にも影響が生じていたといわれる。

 昨年8月に弘道会の神戸事務所前で発生した組員銃撃事件では、山健組組長の中田浩司被告(61)=殺人未遂罪で起訴=が実行犯として逮捕された。

 ある暴力団関係者は「組長自らが銃撃に向かうなど前代未聞。組員に命令することができない理由があったのだろう」と推測する。

 複数の関係者情報を総合すると、今年7月には組長不在の中で山健組が神戸側を離脱、ほかの複数の傘下組織も山健組に続いた。山口組でも神戸側の切り崩しを進め、多数の離脱組員を受け入れたとみられる。ある神戸側関係者は「組織内は裏切り者だらけ。決して許せないが、引きとめる力がないのも事実」と話す。

偽装解散の可能性も

 約610人(昨年末時点)と最小勢力の絆會では今月中旬、複数の傘下組織組長が警察に解散届を提出した。暴力団活動をやめ、「脱反社会的勢力」を目指すとの情報もあるが、警察当局は警戒を強めている。

 捜査関係者によると、絆會側はかつて「脱反社」を掲げながら、復帰を目指して山口組側と交渉を進めていたこともあるといい、今回の動きも、規制逃れを目的とした偽装解散の可能性が否定できない。警察関係者は「現段階では反社会的勢力に変わりはない」として、規制解除には慎重な姿勢を崩していない。

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