鎌倉・由比ケ浜でクルーザーが危険航行 海保が船長を捜査
神奈川県鎌倉市の由比ケ浜で16日、遊泳客らがいる中、クルーザーを航行したとして、第3管区海上保安本部(横浜)が、船長を厳重指導したことが21日、3管への取材で分かった。3管は事故につながりかねない極めて危険な行為とみて、県迷惑行為防止条例違反の疑いで捜査している。
由比ケ浜は今年、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため海水浴場は開設されていないが、例年であれば遊泳区域となるエリアは事故防止のため、水上バイクなどの進入が禁止されている。
3管によると、クルーザーはサーファーらのすぐそばを数回往復した。通報を受け、クルーザーに立ち入り検査。船長は事情聴取に事実を認めたという。
黒岩祐治知事は20日の記者会見で、「ライフセーバーや警備員などが安全な海を楽しめる環境をつくっていたが、そうした努力を踏みにじる行為に憤りを感じる」と述べた。