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秋元容疑者「議員と思えぬ裏人脈」 逃亡のコンサル男と接触か

東京拘置所に入る、再逮捕された秋元司衆院議員を乗せた車両=20日午後7時33分
東京拘置所に入る、再逮捕された秋元司衆院議員を乗せた車両=20日午後7時33分

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件に続き、証人買収事件でも逮捕された衆院議員、秋元司容疑者(48)。資金力のある支援者に囲まれ、献金や政治資金パーティーの収入は多く、政党支部、後援会とも多い年で1億円前後の収入がある。一方、他の国会議員が距離を取るような人物とも親密につきあうことでも有名だった。ある支援者は「地縁のない選挙区で票と資金をがむしゃらに集めてきた。ブラックマネー(汚い金)もいとわず、脇が甘いところがある」と話す。

 秋元容疑者は昨年12月、IR汚職事件で、事業参入を目指す中国企業「500ドットコム」側から現金などの供与を受けたとして、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。今年2月3日までに総額約760万円相当の賄賂を認定され起訴された。

 同月12日に保釈されると、14日に記者会見を開き「起訴された事実すべてを否認して無罪を主張していく」と強調。起訴段階で認定された賄賂のうち、平成29年9月に衆院議員会館で受け取ったとされる現金300万円については「そもそも贈賄側とは(渡したとされる日に)会っていない」と訴えていた。

 関係者によると、秋元容疑者は保釈後、支援者だった会社役員、淡路明人容疑者(54)や、逮捕状が出ながら行方が分かっていないコンサルタント会社経営の男と複数回、面会していたとみられる。淡路容疑者は独自の暗号資産(仮想通貨)を連鎖販売取引(マルチ商法)で販売していた会社を経営していたことがあり、会社経営の男も幅広く事業を手がける。2人を知る人物は一様に「(2人とも)資金力がある」と話す。

 淡路容疑者は佐藤文彦容疑者(50)と共謀し、IR汚職事件の贈賄側である中国企業「500ドットコム」元顧問、紺野昌彦被告(48)に接触。紺野被告らが300万円を渡したと供述している29年9月に「会っていないことにしてほしい」と持ちかけた疑いがもたれている。

 関係者によると、淡路容疑者は特捜部の調べに「(買収は)秋元容疑者に依頼された」と話しているといい、秋元容疑者の逮捕につながったもようだ。特捜部は今後、面会時の会話など、秋元容疑者の関与について捜査を進めるとみられる。

 特捜部は紺野被告だけでなく、「500」社元顧問、仲里勝憲被告(48)の買収工作についても秋元容疑者の関与がないか捜査を続けている。会社経営の男は那覇市の会社役員、宮武和寛容疑者(49)と共謀し、仲里被告に同趣旨で、現金の支払いを申し込んだ疑いがもたれている。

 関係者によると、宮武容疑者が仲里被告に提供しようとした現金は、会社経営の男が用意したという。宮武容疑者と秋元容疑者を会社経営の男がつないだ疑いがある。

 秋元容疑者をよく知る人物は「国会議員とは思えないほど、裏の人脈はすごい。資金力のある支持者を集めて、互いに利用しあう関係なのだろう。犯罪行為を上塗りするとは驚いた」と話した。

■IR汚職事件

 日本でのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業への参入を目指す中国企業「500ドットコム」側から賄賂を受け取ったとして、東京地検特捜部は令和元年12月25日、収賄容疑で秋元司容疑者を、贈賄容疑で同社側の3人を逮捕。

 特捜部は、議員会館での現金提供や北海道留寿都村への旅費負担、中国旅費負担など計約760万円相当の賄賂の授受があったとして、秋元容疑者らを起訴した。秋元容疑者は無罪を主張し、今年2月の保釈後に議員活動を再開。公判日程は未定だが、贈賄側は26日に初公判がある。

■証人等買収罪

 刑事事件で、うその証言や証拠隠滅をしてもらう報酬として、事件の関係者に金銭を提供する行為を処罰する組織犯罪処罰法の規定。相手が受領しなくても、提供を申し込めば対象となる。法定刑は2年以下の懲役または30万円以下の罰金。平成29年に「テロ等準備罪」の趣旨などを盛り込んで組織犯罪処罰法を改正した際に新設された。

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