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レジ袋有料化で目立つマイバッグ万引 需要増のスーパー苦慮

 アキダイでは、7月のレジ袋有料化後の被害増加を受け、対策を検討。買い物かごを精算前後で2色に分け、マイバッグに商品を移し替えることができるのはレジを通した後に渡すかごに限定した。怪しい動きにも気づきやすくなり、一定の効果を感じている。

 ただ、万引を根絶できてはいない。新型コロナの感染防止対策でレジには仕切りが設けられ、マイバッグの中身を目視することが難しくなっていることも被害抑制の足かせとなっている。秋葉さんは「環境問題も大切だが、万引は店にとって無視できない大きな打撃だ」と話す。

「ルール普及が必要」

 被害軽減に向けて、自治体の中にはマイバッグ利用時のルールを作る動きもある。

 平成21年に全県的にレジ袋の有料化に踏み切った福島県では《買い物中は折り畳んでおく》《レジが済んでから使う》などマイバッグのルールを周知。ポスターを作製するなどしてPRを続けている。

 NPO法人「全国万引犯罪防止機構」(東京都)によると、マイバッグを使った万引は、平成20年ごろから被害の報告が増加。近年、ネットオークションやフリーマーケットアプリなど、万引した商品を換金する手段が多様化したことも背景にあるようだ。

 令和元年版犯罪白書によると、平成30年の刑法犯の全検挙人数は20万6094人。うち万引犯は6万1061人で約3割を占めており、マイバッグの定着で増加も懸念される。

 元警視庁捜査1課長で全国万引犯罪防止機構事務局長の光真(みつざね)章氏は「コロナ騒ぎで一時的に万引の数は減ったが、7月から増えている。マイバッグ使用時のルールを広め、店と行政、警察が連携を図ることが重要だ」と強調した。

使い回し、感染リスクは?

 環境対策の一環としてマイバッグの使用が推奨される中、米国の一部の州では、新型コロナウイルス感染への懸念からマイバッグの使用を禁止する動きが出ている。繰り返し使用されることが多いマイバッグはコロナ感染のリスクを高めるのか。

 《毎回洗って消毒するわけでもなく何度も使って雑菌だらけ》《店員の感染の危険度が上がるのではないか》。インターネット上ではレジ袋の有料化を歓迎する声がある一方、使い回しのマイバッグの衛生面を不安視する声も相次ぐ。

 エフコープ生活協同組合(福岡県篠栗町)が平成28年に実施した調査によると、マイバッグを「洗ったことがない」という人は100人のうち半数以上に上った。さらに、付着した菌を調べたところ、約6割のマイバッグが不衛生な状態だったことが分かった。食中毒の危険もあることから、同組合は、洗濯やアルコール系の除菌スプレーで清潔を保つよう呼びかけている。

 ただ、新型コロナウイルスに関しては、マイバッグが「危険だ」という科学的な裏付けはない。東京医療保健大の菅原えりさ教授(感染制御学)は「レジ袋も店員が触るので、毎日持ち歩いているものと比べて感染リスクは変わらない。3密の回避や手洗いの徹底が重要だ」と話している。

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