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【九州豪雨から1カ月】被災地の高3球児ら最後の夏「プレーで周りを明るくさせたい」

 尾崎さんの自宅は同市に隣接する球磨村にあり、濁流が自宅2階まで押し寄せた。父親の謙信さん(45)は「想像以上だった」と話す。豪雨から1カ月がたとうとするが、一家は今も避難所生活を送る。

 勝利した球磨工業高3年の三宅毅さん(18)も、人吉市内の自宅で被災した。1階の天井付近まで水が押し寄せ、水位が下がった後も泥が残ったが、野球部員や保護者らが泥かきを手伝ってくれたという。

 同校野球部は昨年春に県大会で優勝し、九州大会にも出場した強豪校。三宅さんはレギュラーとしてチームを牽引(けんいん)し、「人吉・球磨地区から甲子園」を目標に汗を流してきた。しかし、今夏は新型コロナの影響で甲子園大会や地方大会が中止となり、甲子園出場を目指すことすらかなわなくなった。代替となるこの大会も豪雨で規模が縮小された。それでも、三宅さんは次の試合に向けて「助けてくれたチームメートとともに、一戦一戦を大事にしていきたい」と前を向く。

 二度とチームメートと一緒に試合ができないのでは-。そんな思いを両校の3年生の多くが抱いたが、希望を捨てずに試合にたどりついた。人吉高の尾崎さんは試合後、目にうっすら涙を浮かべこう語った。「家にも住めなくなり『試合ができるのか』と何度も思ったが、自分のプレーで周りの人を明るくさせたい。今までなかった気持ちになれた」

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