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骨組みむき出し、広範囲に破片…福島飲食店爆発 コロナ休業中に何が

爆発のあった飲食店を調べる警察官ら=30日午後、福島県郡山市(宮崎瑞穂撮影)
爆発のあった飲食店を調べる警察官ら=30日午後、福島県郡山市(宮崎瑞穂撮影)

 轟音(ごうおん)が響き、一瞬にして辺り一帯が煙に包まれた-。福島県郡山市で30日朝に発生した飲食店の爆発事故。爆発した建物は骨組みだけの姿となり、数百メートル離れた建物まで風圧と振動が及んだ。飲食店は新型コロナウイルスで休業し、営業再開に向け改装中だったというが、いったい何が起きたのか。

 タクシー運転手の男性(69)は午前9時前の爆発の瞬間、現場を100メートルくらい通りすぎたところを走っていた。すさまじい地響きのような爆音に続き、下から突き上げるような揺れを感じ、車を急停止させた。

 慌てて車外に出て、現場を振り返ると、粉塵(ふんじん)が舞い煙が立ち上っていた。「30秒ずれていたら間違いなく被害に遭っていた」。運転手は声を震わせた。

 爆発が起きた店は、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされ、8月3日からの営業再開に向けて、7月29日まで内装工事が続けられていたという。

 店には6本のプロパンガスが設置。屋内のガスの配管が破損しているのが見つかっており、地元消防が関連を調べている。

 店舗からは内装工事を請け負った会社の社員で、現場責任者だった古川寛さんの遺体が見つかった。負傷者も19人。現場近くを通りかかった30代の女性は負傷者の姿を目撃した。「建物近くから3人に抱きかかえられるようにして運び出されていた」と振り返った。

 周辺の道路などには足の踏み場もないほど、がれきやガラスの破片が散乱。現場向かいにある東邦銀行新さくら通り支店も爆発の衝撃で窓ガラスが割れた。開店準備をしていた行員3人が負傷。利用客もけがを負って搬送された。行員らは近くの公園へと避難したという。

 現場近くの保育園バス運転手の男性(63)宅は爆風で骨格がむき出しになった。家族は全員が外出していて無事で、犬も確認できたが、飼い猫の姿は見当たらないという。

 ガス漏れの危険が続き、現場は広範囲で規制され、状況確認も満足にできず、男性は「ほとんど何も持ち出せていない。手持ちの現金も少なく、これから、どうしたらよいのか」と途方に暮れた。

 爆発の威力はすさまじく、数百メートル離れた民家にも被害をもたらした。電球の傘や棚の荷物が落ちたという民家の女性(57)は「ドーンという音と同時に、地震のような揺れが襲った」と話した。網戸にゆがみが生じるなどした現場から約200メートル離れたアパートに住む加藤淑子さん(91)も「何が起きたのか想像もできなかった。戦時中の空襲を思い起こすような衝撃だった」と顔をこわばらせた。

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