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【「風」読者の声~ALS嘱託殺人(1)】「患者が輝く社会」実現へ議論を

 もちろん今回の事件と、小沢さんの夫とは境遇が異なる部分はあるだろう。それでもメールでは、事件について《(女性が)ほんの一瞬でも幸福感を味わうことができれば、生きる気力がわいたのではないでしょうか》とした上でこう記している。《「辛い人を殺してあげて何が悪い」という世間の風潮には、違和感しか覚えません。(略)今回の事件を「安楽死」で片づけてはいけないのです》

 事件を機に、インターネット上などで「積極的安楽死」のあり方を議論する動きが広がっている。こうした議論自体は重要かもしれない。ただその前に、「患者が生きやすい社会」を作るためにどうしたらいいか議論することが必要なのではないか。

 厚生労働省によると、ALSの国内の患者数は、平成30年度末で9805人。ALSは筋肉を動かす神経が徐々に侵され、進行すると寝たきりとなって、食事や呼吸が困難になる一方で、通常は体の感覚や知能、内臓機能などは保たれた状態が続く。事件で亡くなった女性はブログで、ALS患者として生きることの苦しさをつづっていた。

 ALSを患う夫を持つ58歳の女性からのメールにも、《意識がクリアなのに体を動かせないというこの病の残酷さは、日々のささやかな喜びを上回る絶望感で患者をむしばんでしまう》と、患者の厳しい現実がつづられている。しかしその上で、こう続けた。《多くの難病患者と同じように、(事件で亡くなった)女性も、「生きたいんだ!だけど!」と叫びたかったのではないでしょうか。難病患者が自分らしく輝いて、毎日を「生きてゆける」社会を実現するにはどうしたらよいか、議論してほしい》。みなさんの率直なご意見をお待ちしています。(江)

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