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偏西風蛇行が豪雨に影響か 前線が列島型に変形 梅雨明け時期遅れも

 梅雨前線に伴う記録的な豪雨が、日本列島を西から東に吹く「偏西風」が南に蛇行したことによって起こった可能性があることが気象庁の分析で10日、分かった。こうした状況は当面変わらず、梅雨前線の停滞も続くとみられ、同庁は通常は7月中・下旬とされる西日本の梅雨明けが遅れる可能性もあるとしている。

 気象庁によると、3日から10日午前9時までの8日間の降水量は九州、四国、近畿で1千ミリを超える地点が発生。九州、四国、近畿、甲信、東海の幅広い地域で、この1週間だけで平年の7月全体の降水量の2~3倍となった。

 気象庁の担当者は「これだけ長期間、広範囲で雨が続くのは異例」と口をそろえる。

 気象庁異常気象情報センターによると、その主な原因の一つは偏西風の蛇行にある。偏西風は通常、中国大陸から日本列島に向かって西から東に吹いているが、7月上旬は朝鮮半島付近で南に蛇行。この影響で、普段は東西に伸びている梅雨前線が傾き、南北に伸びる日本列島に添う形状に変化した。通常は列島の一部分としか交差しない梅雨前線が広い範囲で列島を覆い、広範囲の降雨を生んだとみられる。

 偏西風の蛇行はいまだに続いており、梅雨前線の停滞自体が長期間続いたことで期間中の降水量も累積していったという。

 これに拍車をかけたのが太平洋高気圧の停滞だ。平年はこの太平洋高気圧が勢力を強めることで梅雨前線が北上して梅雨明けを迎えるが、今夏はほぼ同じ位置にとどまった。

 太平洋高気圧が居座っている理由については、インド洋など熱帯付近で雲の発生が活発になった影響などが考えられるが、同センターは「調査中」としている。

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