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【熊本豪雨】「死を覚悟した」屋根裏で一夜の高齢夫婦

自宅の屋根裏に避難し救助された村上勝さん(左)と昭枝さん=5日、熊本県八代市
自宅の屋根裏に避難し救助された村上勝さん(左)と昭枝さん=5日、熊本県八代市

 「助かるよ、元気ださんば」。被害が大きかった熊本県八代市の高齢夫婦は、逃げ込んだ屋根裏で励まし合いながら一夜を過ごし、約14時間後に救助された。顔近くまで水につかり、一時は死も覚悟したが、浮き上がった畳が足場となり、九死に一生を得た。

 同市坂本町の球磨川の支流、油谷(あぶらたに)川沿いで理容室を営む村上勝さん(81)と妻の昭枝さん(78)が異変を感じたたのは、4日午前2時半ごろだった。

 「いつもより水の流れが速いな」。大雨が予想されたことから、念のためにと夜通しつけていたテレビは、一刻も早い避難を呼びかけていた。

 約1時間後、いきなり1階の店舗部分への浸水が始まった。約60年間営業してきた店をなんとか守ろうと、店の道具を住居スペースの2階に運び始めた。

 だが、濁流の勢いは予想以上に激しかった。水位は急激に上昇し、逃げる場所がなくなった。「あっという間に2階まで水が上がり、みるみるうちに胸のあたりまできた」と昭枝さんは振り返る。

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