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【コロナ禍を生きる】接触避ける「置き配」 再配達削減に大手続々参入 対盗難の秘策も

イーパー社が開発した置き配専用バッグ「オキッパ」。ワイヤや南京錠を使って防犯性を高めている(同社提供)
イーパー社が開発した置き配専用バッグ「オキッパ」。ワイヤや南京錠を使って防犯性を高めている(同社提供)

 新型コロナウイルス感染防止対策の一つとして、配達員と対面せず宅配便を受け取れる「置き配」のサービスが注目を集めている。インターネット通販の普及で宅配便の取扱個数が過去5年間で7億個近く増加する中、再配達の負担増に悩む宅配業者が、このコロナ禍を機に浸透を目指している。ただ、置き配を狙った窃盗事件も相次ぎ、業者は鍵付きのバッグを導入するなど、模索も続けている。(松崎翼)

■大手が続々“参入”

 置き配は利用者があらかじめ指定した玄関先や専用バッグ、車庫などに配達員が荷物を置いて配達するサービスで、日本郵便や佐川急便などの大手宅配業者も導入し、ヤマト運輸も今月下旬からネット通販でサービスをスタートさせる。インターネット通販大手のアマゾンジャパンは今年3月から、30都道府県(一部地域を除く)で玄関への置き配を標準の配送方法とするなど、より定着に力を入れている。

 背景にあるのは、配達員の負担増大に伴う慢性的な人手不足だ。国土交通省によると、国内の宅配便取扱個数は右肩上がりの状況が続き、平成30年度は43億700万個に。26年度と比較すると、6億9300万個の増加となった。一方で、宅配便の再配達率は15%(昨年10月調査)に達しており、特に都市部で高い傾向があるという。

 こうした中、新型コロナの影響で、感染防止に人と人との接触を避けることが叫ばれ、配達員と対面しない置き配に注目が集まっている。

■盗難リスクも

 ただ、置き配には盗難のリスクもつきまとう。

 東京都北区の王子五丁目団地周辺では、3月中旬から5月上旬までの間に、玄関先に置かれた荷物が盗まれる被害が17件発生。警視庁王子署は5月14日、団地住人の女性が業者に引き取りを依頼した荷物を盗んだとして、窃盗容疑で40代の男を逮捕した。男は置き配の荷物を狙って盗みを繰り返し、盗品をリサイクルショップに売却していたとみられる。

 王子五丁目団地自治会副会長の角和子さん(70)や王子署によると、新型コロナの影響が顕著に出始めた2月ごろから玄関先に置かれた生協の食料品や日用品が抜き取られる被害が頻発。特に階段近くの置き配が狙われ、配達から30分以内に盗まれたものもあった。被害者の中には新型コロナの影響で置き配に変更した人もおり、角さんは「泥棒が団地内の廊下を歩いていると思うと怖い」と不安を隠さない。

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