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埼玉・4歳放置死 県警、児相へ連絡なく…「判断甘かった」 

女児が死亡した事件について記者会見する埼玉県伊奈町の幹部ら=6日午後、伊奈町役場
女児が死亡した事件について記者会見する埼玉県伊奈町の幹部ら=6日午後、伊奈町役場

 平成29年12月に埼玉県伊奈町の岩井心(こころ)ちゃん=当時(4)=が低体温症で死亡し、両親が保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された事件で、町は、心ちゃんの体にあざがあることなどを確認していながら県警や児童相談所には連絡していなかった。町は6日、担当課の幹部らによる記者会見を開き、判断の甘さを認めて謝罪した。

 「雨の中、子供が一人で外にいる」

 近隣の住民から町にこんな通報があったのは28年7月のことだった。

 職員が駆けつけると、心ちゃんは、Tシャツ1枚で下着すら身につけていない状態で家の外にいた。腕や尻にはあざも確認できた。

 家の窓から顔を出した母親の真純容疑者は「トイレトレーニング中だが、便秘症で失敗しても謝らないので…」。あざに関しては「自分で動き回り階段にぶつかったときにできた」と説明した。

 職員は、家の外に出すのは危険だと説明して理解を求めた。一方で、傷やあざについては「軽微なもの」(子育て支援課)という判断にとどめた。

 その後も町側は29年2月までに3回、真純容疑者と接触した。「しつけの中でたたくことがある」といった真純容疑者の言い分に対し、町側は行き過ぎた行為であることを指摘し改善を促し続けた。

 児童相談所などに一連の事態を伝えなかったのはなぜか。

 6日の記者会見で、町子育て支援課の瀬尾奈津子課長は「母親は指導に拒否的な態度をとる保護者ではなく、児相や警察の介入を必要とする困難事例と思われなかったので、通告しなかった。日常的に虐待しているとは考えにくかった」と述べた。

 県警の任意聴取に対し、真純容疑者と父親の悠樹容疑者は、29年11月ごろから「しつけのための暴行」をしていたと説明している。町が関係機関と緊密に連携していれば、両親の行為のエスカレートを抑止できた可能性は否定できない。

 町の小島健司健康福祉統括監は記者会見で「判断が甘かった」と陳謝した。

(竹之内秀介、飯嶋彩希)

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