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新型肺炎、拡大防止へ一手 感染の簡単診断、開発急ぐ

 新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、短時間でウイルスの有無を確認できる機器や検査キットの開発に次々と企業などが参入している。新型に対する特効薬がない中、診療所などでも扱える高精度な診断機器がいち早く実用化されれば、患者の早期発見や感染拡大の防止が期待されるためだ。製薬企業や研究機関、ベンチャー企業などがしのぎを削っている。(有年由貴子)

次のウイルスも視野

 「PCR検査は手間も時間もかかるうえ、検査数にも限りがあり、感染拡大阻止を妨げる要因になっている。小さなベンチャーでも、持っている新技術で一手を打ちたい」

 大阪大学内に拠点を置くベンチャー企業「ビズジーン」(大阪府茨木市)の開発(かいはつ)邦宏代表はこう話す。

 従来のPCR検査は、ウイルス検出作業だけで2~3時間かかり、結果判明までに計6時間近くを要する。一方、同社が開発する簡易キットなら15分程度で検査が可能になるという。

 インフルエンザの検査キットのように、鼻などから採取した粘膜を試薬と混ぜてキットに入れることでウイルスの有無を確認する。すでに新型の遺伝子を高精度に検出できる独自手法を開発しており、従来法よりも開発にかかる時間を短縮できるという。キットは使い捨てで1個1500円程度を想定している。

 同社はクラウドファンディングで開発資金を募集。目標額は300万円で、開始から5日目で約690万円が集まった。3月中に原型を作製し、5月中の臨床試験を目指す。開発氏は「キットがあれば再び新たなコロナウイルスが発生した際にも迅速に対応することが可能だ」と強調する。

 簡易検査キットをめぐっては、インフルエンザ向けキットで国内トップシェアを誇るデンカ生研も開発に着手している。

新たな機器や方法も

 別の検査方法を目指す動きもある。神奈川県衛生研究所と理化学研究所は、PCRに代わる新たな検査法を開発。既存のPCR装置と新たな試薬を使えば、10~30分間でウイルスの検出が可能になるという。

 産業技術総合研究所と杏林製薬のチームも、検体を5~15分程度で迅速に調べられる新たな検査機器を1台約300万円で発売。現在新型に関する試薬を開発中で、政府は3月中に複数の医療機関への導入を目指す。

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