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神戸教諭いじめ 解説(上)「激辛カレーの会」生んだ職員室の“空気”

いじめ問題で記者会見する調査委員会委員長の渡辺徹弁護士(右)=21日、神戸市中央区(前川純一郎撮影)
いじめ問題で記者会見する調査委員会委員長の渡辺徹弁護士(右)=21日、神戸市中央区(前川純一郎撮影)
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 神戸市立東須磨小で教諭4人が同僚をいじめていた問題で、事実関係や組織的な背景について調べていた調査委員会が21日提出した調査報告書では、陰湿ないじめの内容が明らかにされた。2回に分けて要点を解説する。

職員室内で影響力

 その様子を収めた動画が連日テレビで報道され、東須磨小の教諭いじめ問題を象徴する場面となった「激辛カレーの会」。小学校の家庭科室内で2日間にわたり行われ、被害教諭(25)に無理やり食べさせたり、目にこすりつけたりするだけでなく、胸の地肌に塗って、その部分を掃除機で吸引することまで行われていた。

 調査委員会の報告書によると、加害側は30~40代のA、B、C、Dの男女教諭4人。

 被害教諭が着任した平成29年4月以降、休職する昨年までに計103件のハラスメント行為が認定され、このうち78件と突出して関与が多かったのが30代の男性教諭Aだった。

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 Aは若手ながら小学6年の担任を長年続け、職員室内で大きな影響力を持っていたとされる。被害教諭は「Aに嫌われると小学校で仕事ができなくなるという恐怖があった」と話した。

 おびえを背景にした追従は、周囲の目には仲が良さそうにも映った。「驚く顔が見たかった」「突っ込んでほしかった」と、Aは調査委のヒアリングに一貫して悪意や害意を否定した。

児童のいじめと同じ構造

 報告書はこのあたりの事情について「加害側が加害の事実に気づかず、仲良く遊んでいるという認識で関係性を続け、被害側もまた、苦痛を隠しながら関係性を続けていく」と記し、児童間でのいじめの構造と同一だったと指摘した。

 一方で、調査委はA~D4人による集団的ないじめというより、個別に種類や程度の異なるハラスメントをしていた場合が少なくないと言及。たとえば30代の男性C教諭については「加害者側に含まれていることが信じられない」と、周囲の教員からも悪評がほとんど聞かれなかったという。

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