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【沢尻エリカ被告判決詳報】(下)裁判官「再犯に陥ることのないように」

 裁判官「今後は一人の社会人として、信頼されるよう努めてほしいと思います。さまざまな方面から信頼を失ったのではないかと思います。もっとも、事件の背景には、女優として真剣に取り組む前提として、他人を思いやるという、社会人として備えるべき心構えが十分でなかったように思います」

 《判決後の説諭は、沢尻被告に「社会人としての心構えが不十分だ」と指摘する厳しい内容から始まった。沢尻被告はうなずきながら、裁判官の言葉をかみしめるように聞いている》

 裁判官「失われた信頼を取り戻すのは難しいと思いますが、心構えを意識して身につけ、一人の社会人として、年齢相応の信頼をされるよう努力してほしいです」

 《沢尻被告は平成17年の映画「パッチギ!」のヒロイン役で新人賞を総なめにし、同年のテレビドラマ「1リットルの涙」も話題を集めた。歌手としても活躍。一方で19年には主演映画の舞台あいさつで「別に…」を繰り返し、バッシング騒動に発展した。そんな沢尻被告も33歳。滝岡裁判官は念を押すように、こう続けた》

 裁判官「もう一つは再犯のリスクが高いということです。執行猶予の判決を受けたのに、また同じような犯罪で再犯するのは珍しくありません。沢尻被告の反省や更生への意欲に嘘はないと信じていますが、再犯に陥ることのないように、医療機関や周囲のサポートを受けて慎重に更生に取り組んでもらいたいと思います」

 《裁判官の言葉は、沢尻被告の胸にどこまで響いただろうか》

 裁判官「それでは被告人の席に戻ってください」

 《証言台に立って判決と説諭を聞いていた沢尻被告が席に戻る。すべてが終わり、ほっとしたのだろうか。沢尻被告の顔の表情が柔らかくなったように見えた》

 裁判官「被告人から退出してください」

 《閉廷し、傍聴人や検察官より先に沢尻被告が法廷を後にする。法廷を出る際、振り返って法廷全体に深く一礼した。そしてさらに、自分に何かを言い聞かせるように軽くうなずき、退廷した》=終わり

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