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特殊詐欺「受け子」の元巡査公判に注目 全国警察を震撼させた「稲葉事件」の当事者が自戒を込めて指弾

 県警によると、蕪木被告は平成25年4月に採用され、犯行当時は警察官人生7年目。そんな、人もうらやむ安定した公務員生活を狂わせたものは、スロットにはまって雪だるま式に増えた約300万円の借金だった。

闇サイトを通じて

 窮した末に、蕪木被告は闇サイトを通じて知り合った特殊詐欺グループの「受け子」に身を落とす。犯行で引き出した金額の5%を、報酬として受け取っていたといい、取り調べに対し、「ほかにも6件ぐらいやった」とも供述。30日に新たに3件の窃盗罪で追起訴された。

 これまでにたびたび繰り返されてきた「警察官の不祥事」。今回、産経新聞はかつて「当事者」となった人物にコンタクトを取った。

 約20年前に北海道警で起こったその不祥事は、中心人物の名をとって通称「稲葉事件」と呼ばれる。刑期を終え、現在は札幌市内で探偵業「いなば探偵事務所」を開業する稲葉圭昭(よしあき)氏は、道警本部銃器対策室(当時)の元銃器犯罪2係長という経歴を持つ。

 稲葉氏はのちに著書『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(講談社)を発表しており、それによると事件のあらましはこうだ。

 <巧みに暴力団員や裏社会の人物らを、「エス」(スパイ)と呼ばれる協力者に取り込みながら、稲葉氏は100丁を超える拳銃を押収するなど、銃器対策のエースとして道警内でその名を知らしめていく。しかし、次第に上層部から押収量を増やすよう、過大なノルマを課せられるようになり、違法捜査に関与。「エス」に見返りを与えるため、覚醒剤の密輸などにかかわることになる。

 最後は自身も重度の薬物中毒に陥った末、14年に道警の現役警察官として初めて覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕され、懲役9年の実刑判決を受けた>

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