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ゴーン被告に出国記録なし 近く見解表明へ

弁護士事務所を出るカルロス・ゴーン被告=4月3日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)
弁護士事務所を出るカルロス・ゴーン被告=4月3日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が31日、米国の代理人を通じて声明を出し、「私は今、レバノンにいる」と明らかにした。ゴーン被告は保釈中で海外渡航を禁止されているが、何らかの手段で無断出国した。出入国在留管理庁のデータベースなどに出国記録がなく、検察当局は不正がなかったか調べている。早ければ今年4月に始まる予定の公判は見通しが立たなくなった。

 ゴーン被告は声明で「私は基本的人権が無視されている日本の不正な司法制度の人質ではない。私は司法から逃げたのではない。不正と政治的な迫害を回避したのだ」と主張。「ようやくメディアに自由に話すことができる。来週から始めるのを楽しみにしている」とし、近く見解を述べる場を持つ可能性を示唆した。

 英紙フィナンシャル・タイムズなど複数の海外メディアによると、ゴーン被告が日本を出国し、トルコからプライベートジェットで国籍を持つレバノンの首都ベイルートに到着した。

 日本はレバノンと犯罪人引き渡し条約を締結していないため、レバノンの了解を得られなければ身柄が引き渡されることはない。

 東京地裁は昨年4月、住居制限や海外渡航禁止のほか、妻のキャロルさんとの接触制限などを条件に保釈を決定。証拠隠滅の恐れを認めながら、許可する異例の判断に踏み切った。

 地裁は31日、保釈条件は変更されていないことを明らかにした。東京地検は今後、保釈取り消しを求める方針で、保証金計15億円は没取される見通し。

 ゴーン被告の弁護団によると、フランス、レバノン、ブラジルの旅券は3冊とも弁護団が預かっていた。ゴーン被告は過去2回、地裁の許可を得てビデオ会議システムでキャロルさんと面談。昨年12月24日にレバノンにいるキャロルさんと話したばかりだった。弁護団の弘中惇一郎弁護士は「面談で出国の話は出ておらず、弁護団も関わっていない。事実なら保釈条件に違反していると考えられる」と話した。

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