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熊谷6人殺害、上告断念 遺族「やるせない。絶望しかない」

 埼玉県熊谷市で平成27年、小学生2人を含む6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)に対し、心神耗弱を理由に1審の死刑を破棄して無期懲役とした東京高裁の控訴審判決について、東京高検は19日、上告を断念したと明らかにした。心神喪失による無罪を主張する被告側が上告しているため最高裁で審理されるが、被告に死刑判決が言い渡されることはなくなった。

 1審さいたま地裁の裁判員裁判判決は完全責任能力を認定したが、今月5日の高裁判決は「事件当時、心神耗弱の状態だった」として減軽していた。裁判員裁判の死刑判決が2審で破棄され無期懲役に減軽された6件のうち、検察が上告しなかったことで死刑回避が決まるのは初めて。高検の久木元伸次席検事は「適法な上告理由が見いだせなかった」とコメントした。

 検察側の上告断念を受け、事件で加藤美和子さん=当時(41)=と長女の美咲さん=同(10)、次女の春花さん=同(7)を殺害された遺族の男性(46)が東京都内で会見し、「なぜ上告できないのか。これ以上、もう戦えないのかと思うとやるせない。絶望しか思い浮かばない」と憤りをあらわにした。1審判決を破棄した2審判決に対しては「妄想を抱いている人間が(犯行後に)証拠を隠すようなことをするのか。できることならもう一度、最高裁で審理してほしかった」と語った。

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