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汚染稲わら、拭えぬ流出リスク 野外に8年、台風19号で被害

 台風19号の上陸から12日で2カ月。東京電力福島第1原発事故で飛散した放射性物質に汚染された「汚染稲わら」が、台風で流出したり、流出の危険性があったりしたことが判明した。原発事故後に各地で問題となった汚染稲わらは8年以上たっても処理が進まず「棚ざらし」状態で、自治体が頭を悩ませている実態が浮かび上がった。

■想定外の雨

 宮城県大崎市では吉田川の氾濫で、ロール状に巻いてラップをかけ屋外で保管していた105ロール(12・6トン分)が流出、県が回収した。平成28年の放射性セシウムの濃度は1キロ当たり約5000ベクレルだった。県の担当者は「(流出の)危険性を認識して保管方法について策を講じたい」としている。

 岩手県岩泉町では、町営牧場に汚染稲わら約2トンを保管。牧場内にある崖の縁から8メートルほど離れた場所に、高さ1メートル、直径1メートルの防水フレコンバッグ22個に分け、上下に防水シートをかぶせて土で覆っていた。ところが、台風19号の影響で崖崩れが発生。近くに川もあるため、中にあった稲わらなどが外部に流出すれば、広範囲にわらが拡散する恐れもあった。

 同町の担当者は「想定外の雨だったが、流出や破損はない」と説明する。現在は元の保管場所から20メートルほど離れた場所で再び防水シートをかぶせ、立ち入り禁止の措置をとっている。

■「処理方法決めて」

 原発事故後、高濃度の放射性物質が検出された汚染稲わらを餌とした肉用牛が汚染肉として出回り問題化。宮城県は良質な稲わらの産地として知られ、全国各地に供給してきた。

 岩泉町の農家が宮城県内の稲わらを購入しており、原発事故後も購入を継続。汚染稲わらの問題が浮上したため、同町で稲わらを測定したところ、もっとも高いところで当時1キロ当たり1万8千ベクレルが測定された。

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