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最強台風の高潮なら関空や咲洲浸水 大阪府想定、南海トラフ津波超え

 大阪府は3日、過去最大クラスの台風が大阪を直撃した場合の高潮被害想定を公表した。大阪湾沿岸部や大阪市内の淀川流域を中心に府内15市町が被害を受け、最大10メートル近くの浸水が見込まれるエリアもある。府全体の最大浸水面積は、南海トラフ巨大地震の津波の想定を上回る結果となっている。

 想定台風は、各地に甚大な被害をもたらした昭和9年の室戸台風と同規模で中心気圧は910ヘクトパスカル。満潮に重なると5メートル超の高潮が発生する。

 淀川は河口から上流9キロ付近まで影響が及ぶ。大阪市内24区のうち、浸水を免れるのは東成、生野、東住吉、平野の4区のみ。特に大きな被害が見込まれるのは住之江、此花、淀川、西淀川の各区で、5~10メートルの浸水が予測されるエリアもあった。

 府の出先庁舎がある人工島・咲洲(住之江区)と、関西国際空港の第1ターミナルはほぼ全域が水につかり、都心では梅田地区で5メートル程度、難波地区で3~5メートルの浸水とされた。

 府全体では、北部の豊中市から南部の岬町に至る大阪湾沿岸部で広範囲に被害が発生。最大浸水面積は約2万1千ヘクタールで、府の面積(約19万ヘクタール)の1割を超え、府が推計する南海トラフ巨大地震の津波による浸水想定(最大1万1千ヘクタール)を大きく上回った。

 2025年大阪・関西万博の会場である人工島・夢洲沖も最高潮位は7・3メートルと想定されたが、府は護岸強化や土地のかさ上げにより、ほとんど被害を受けないとしている。

 府は今後、想定結果を踏まえた浸水想定区域図を作成することにしており、吉村洋文知事は「最大の被害を想定をすると、ハード整備だけでは対応できない。一人でも多くの命をまもるため(高所に逃げる)垂直避難の徹底など、ソフト対策に力を入れたい」と述べた。

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