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【新井浩文被告判決詳報】(上)裁判長、被告の供述真っ向否定「拒絶に気付かない事態、想定できない」

 裁判長「Aの証言と被告人の供述は、暴行および、Aの抵抗の内容の点で食い違っているので、これらの信用性について判断する」

 裁判長「まずAの証言については、客観的な経緯や状況と整合し、これらによって裏付けられており、とりわけ、暴行の内容が(女性が記した被害の)メモの内容とよく符合する」

 「また、Aはセラピストとして施術する目的で初対面の被告人の自宅を訪れたにすぎず、意向に反して性交を強いられる事態に対し、相応の拒絶感や抵抗を示すことが十分に想定されるのであって、Aが一連の暴行に際しても抵抗したという趣旨の証言内容は合理性を備えている。この見方は、本件直後に被告人から現金の受領を拒むなど、被告人との性交に強い拒絶感を示していた経緯からも首肯できる」

 「さらに本件の直後にAから「抵抗したが、逃げ切れなかった」などと言われたという送迎の運転手の証言と整合することや、Aが覚えていないことはその旨、真摯(しんし)に証言し、ことさらに虚偽の供述をして被告人を陥れる状況も想定しがたいことなどを踏まえると、Aの証言の信用性は高いといえる」

 《女性の証言の信用性を全面的に認めた裁判長は、続いて、新井被告の供述の信用性についての判断を述べていく》

 裁判長「被告人供述は、(前提となる)事実関係を見ただけでも、Aの拒絶に気付かない事態がおよそ想定できないなど、こうした事実関係と整合しがたいから、信用に値しない」

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