PR

ニュース 社会

AIが変える防災 神戸市、LINE、ウェザーニューズ、伊勢市、慶応、東北大、東大、富士通…

高い信頼性

 スペクティの情報配信システムは、AIがツイッターやフェイスブックなどSNSに投稿された火災や事故、自然災害などの写真や動画、コメントを自動収集、解析したうえで配信する仕組み。現在、契約先は官公庁や自治体、マスコミなど260機関・社以上に広がっている。

 投稿に含まれるデマや誤情報に対して、ネット上に出回る過去の写真などと照合して真偽を判別する機能も持ち、配信内容の信頼性も高めている。村上建治郎社長は「大量のデータを瞬時に解析・処理するのは人間よりもAIが向いている」と利点を強調する。

 「おむつが足りない」

 被災者が無料通信アプリ「LINE(ライン)」にSOSを発信すると、「○○の避難所にあるようです」と自動ですぐ返事があがる。

 また、「建物から炎があがっている」と投稿すれば、「場所はどこですか」「写真はありますか」などと自動返信。やりとりで収集した情報を地図上に落とし込み、災害情報マップを作成し、避難情報に役立てることもできる。

 このようなAI自動対話システム「防災チャットボット」を開発しているのは、今年6月に発足した産官学で構成される「AI防災協議会」だ。協議会には無料通信アプリを手掛けるLINEや気象予報会社のウェザーニューズ、防災科学技術研究所などに加え、8府県16市の自治体が参加。被災者らの投稿や問い合わせに24時間自動で応答する仕組みの構築を急いでいる。

個人の秘書にも

 実証実験も始まった。三重県伊勢市や神戸市では、チャットボットを活用して作成した地図を使った避難訓練を実施。今年の台風15号や19号の被害を受けた千葉県や長野県、福島県では、罹災(りさい)証明書の発行手続きなど生活再建や復興に必要な住民への情報提供を開始した。協議会の福島直央(なお)事務局長は「個人の秘書や生活アシスタントのような存在に成長させたい」と将来像を描いている。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ