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7世紀に未知の南海トラフ地震 東西連動型か 津波の痕跡発見

 近い将来の発生が懸念される南海トラフ地震の想定震源域の東側で、7世紀末に未知の南海トラフ地震が発生していた痕跡を産業技術総合研究所などの研究チームが発見し、オランダの科学誌電子版に18日発表した。想定震源域の西側では684年に南海地震の「白鳳(はくほう)地震」が起きており、東西で連動した巨大地震だった可能性がある。

 痕跡が見つかったのは、太平洋に面した静岡県磐田市の太田川河口付近。研究チームが河口から2~3キロ遡(さかのぼ)った川岸で、深さ4~5メートルの地層を調べたところ、津波で運ばれた4層の堆積物を確認した。

 堆積物の厚さや河口からの距離などから、津波を起こしたのは、東海地方や紀伊半島東部の沖合で発生したマグニチュード(M)8級以上の南海トラフ地震と判断。堆積物に含まれた植物片による放射性炭素の年代測定から、最も古い堆積物の年代は飛鳥時代の7世紀末と分かった。

 この時期の南海トラフ地震は白鳳地震のほか、想定震源域の東側でも起きた可能性が一部で指摘されていたが、証拠が見つかったのは初めて。東海地震かどうかは不明という。

 他の3層は、東西で連動した仁和(にんな)地震(887年)と永長地震(1096年)、連動した可能性がある明応地震(1498年)だった。

 チームの藤原治・産総研副研究部門長は「南海トラフでは1300年前から毎回のように東西連動型の巨大地震が発生していたことを裏付けた。防災面での参考にしてほしい」と話す。

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