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【主張】沢尻容疑者逮捕 違法な薬物に手を出すな

 一度手を染めた薬物から逃れることは難しい。発覚すれば社会的立場を失うことになる。発覚しなければ自らの健康を損ね続ける。だから絶対に違法な薬物に手を出してはいけない。

 合成麻薬「MDMA」を自宅で所持したとして警視庁は、麻薬取締法違反の疑いで、女優の沢尻エリカ容疑者を逮捕した。

 沢尻容疑者は来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に重要な役どころで出演予定だった。すでに収録も始まっており、撮影現場は混乱をきたすだろう。現在放映中の「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)」でも出演者が麻薬取締法違反容疑で逮捕され、配役が変更された。沢尻容疑者はまた多くのCMにも出演しているが、これらも打ち切りが必至だ。自らが失う信用や、周囲にかける迷惑は、計り知れないほど大きい。

 それぐらいのことは分かっていたはずである。沢尻容疑者にはかねて、週刊誌などが薬物摂取の疑惑を取り上げてきた。それでもやめられなかったところに、薬物依存の恐ろしさがある。

 MDMAは化学的に合成される合成麻薬で通称「エクスタシー」とも呼ばれる。強い興奮作用と幻覚作用があり、過剰な摂取は死に至る可能性もある。半面、経口の錠剤であるため覚醒剤に比べて服用や所持に抵抗が少なく、特に若者の間に急速に流行している。

 今月10日には人気金融トレーダーの男がMDMAの使用容疑で警視庁に逮捕されていた。男はテレビや週刊誌でも活躍しており、芸能人との交遊を誇示していた。

 京都府では3月、中学3年の女子生徒の自宅から大麻とMDMAが押収された。この事件は、MDMAの若年層への浸透を物語るとともに、比較的安易に入手できる大麻が他の薬物への入り口となる実態も示している。

 今月6日には、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、元タレントの田代まさし(本名・政)容疑者が宮城県警に逮捕された。同法違反容疑による逮捕は平成13年、16年、22年に続き、実に4度目である。最近は薬物依存者の更生施設のスタッフとしても活動し、薬物中毒の恐ろしさをテレビや講演などで語っていた。分かっていても、やめられない。そう体現してしまったことになる。

 依存の克服に苦しむより、まず薬物に触れないことである。

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