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【台風19号】タワマンだけでないリスク 電気室、給水ポンプ…地下に多い重要設備

 川崎市中原区の武蔵小杉エリアで停電したタワーマンション(中央)=17日
 川崎市中原区の武蔵小杉エリアで停電したタワーマンション(中央)=17日
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 記録的大雨をもたらした台風19号は、停電と断水が続いた川崎市の47階建てタワーマンション(タワマン)をはじめ、都市部の集合住宅の弱点を浮き彫りにした。川崎のケースでは下水道の逆流で地下にある電気系統などが故障した可能性が高いが、こうした重要設備をスペースの事情から地下に設けるマンションは多い。止水板の設置などの効果も限界があり、専門家は綿密な防災計画の策定や災害弱者の把握といった「ソフト対策」が有効との見方を示す。

■近くに川がなくても…

 「エレベーターやトイレが使えなくなる事態は避けたいが…」。大阪市内のタワーマンションに住む60代男性は、川崎・武蔵小杉駅近くの出来事がひとごとでないという。

 男性が居住するタワマンの地下には電気室などがある。近くに大きな川はなく、水害リスクも特に考えたことがなかったというが「今回の問題を機に管理組合とも対策を話し合いたい」と語った。

 トラブルが起きた川崎のマンションは、約1500人が暮らす47階建て。

 建物そのものへの直接的な浸水被害はなかったが、川崎市などによると、周辺にある下水道が増水の影響で排水できなくなり、逆流などが起こった可能性がある。このため地下の電気系統が浸水で故障し、停電や断水が発生。エレベーターやトイレが使用できず、住民の生活を直撃した。

■浸水で機能不全に

 ただ、こうしたリスクがあるのはタワーマンションに限らないという。

 日本マンション管理士会連合会(東京)の瀬下義浩会長によると、戸数の多い大規模マンションは通常、地下深くまで掘削したうえで施工されている。居住空間ではない空間を有効活用するため、配電盤や水道水の受水槽、水を上階へと引き上げるための給水ポンプなどの重要な設備が、地下に設置されるケースは少なくない。

 このため大規模マンションは、地下の浸水を許すと、電気系統にトラブルが生じ、一気に機能不全に陥る可能性がある。

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