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「身の丈」発言響く? 突然の公表に広がる動揺 試験延期

【英語民間試験延期へ】会見する萩生田光一文科相=1日、東京・霞が関の文科省(古厩正樹撮影)
【英語民間試験延期へ】会見する萩生田光一文科相=1日、東京・霞が関の文科省(古厩正樹撮影)

 大学入学共通テストに導入予定の英語の民間検定試験が1日、一転して延期となったことに対し、準備を進めてきた関係機関に動揺が広がっている。文部科学省ではこれまで、「来年度からの円滑な実施に向けて全力で取り組む」(萩生田光一文科相)としてきただけに、「むしろ混乱が拡大しかねない」(同省関係者)との声も聞かれた。

 事態が急変したのは10月24日の夜だった。テレビ番組に出演した萩生田氏が有料となる民間試験の受験回数などについて「身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」と発言。これに対しインターネットなどで、「入試でも経済格差を容認するのか」との反発が広がったのだ。

 萩生田氏は28日、「受験生に不安を与えかねない発言だった」と陳謝。発言の真意について「どのような環境下の受験生も、都合に合わせて(2回まで受けられる民間試験を)全力で頑張ってもらいたいとの思い」だったと釈明したが、批判はおさまらなかった。

 30日の衆院文部科学委員会でも野党議員が萩生田氏の発言を批判し、民間試験の延期を要求。政府や与党内からも延期を模索する動きが出はじめた。

 同省内で延期が本格的に検討されるようになったのは、この頃からだ。「今回の決定に大臣の発言が響かなかったとはいえない」と同省幹部は打ち明ける。

 一方、萩生田氏自身は1日の会見で、「(延期は)私の発言が直接の原因ではない」とした上で、「実施団体との連携や調整が十分でなく、各大学の活用状況をはじめとする情報の公表が結果的に遅れた。また、経済状況や居住地域にかかわらず等しく安心して試験受けられるような配慮が、残念ながら必ずしも十分でなかった」と説明。文科省の責任を認めて謝罪した。

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