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心斎橋通り魔事件 最高裁判決は12月2日 無期判決維持の公算

 大阪・心斎橋の路上で平成24年6月、通行人の男女2人を無差別に刺殺したとして殺人罪などに問われ、1審裁判員裁判の死刑判決が破棄され無期懲役となった礒飛(いそひ)京三被告(44)の上告審で、最高裁第1小法廷=小池裕(ひろし)裁判長=は判決期日を12月2日に指定した。結論変更に必要な弁論が開かれないため、2審大阪高裁の無期懲役判決が維持される可能性が高い。

 高裁判決が維持されれば、裁判員裁判の死刑判決破棄事件5件全てが確定することになる。国民の日常感覚や常識を判決に反映させることを目的に導入された裁判員制度だが、死刑については、上級審で量刑の判断基準となっている「永山基準」や先例が重視され、計画性の低さなどを被告の有利な事情とみて上級審で死刑が回避される傾向が顕著になっている。

 争点は被告の刑事責任能力の程度と量刑だった。

 27年6月の1審大阪地裁判決は「無差別殺人の実現に向けた強固な殺意があり、刑事責任は極めて重大」と指摘。「死刑を回避する事情は見いだせず、生命をもって罪を償わせるほかない」として、求刑通り死刑を選択した。

 これに対し、2審大阪高裁判決は、凶器を購入したのが犯行直前だったことなどから「犯行の計画性は低く、精神障害の影響も否定できない」と判断。「死刑が究極の刑罰で真にやむを得ない場合に限って許されるという基本原則を適用すると、死刑の選択は躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ない」として、1審の死刑判決を破棄、無期懲役を言い渡した。高裁判決を不服として、検察側、弁護側双方が上告していた。

 弁護側は上告審で、死刑判決を裁判員の全員一致ではなく過半数で言い渡すことができる裁判員制度の違憲性なども主張している。

 1、2審判決によると、礒飛被告は24年6月10日午後1時ごろ、大阪市中央区東心斎橋の路上で、音楽プロデューサーの南野信吾さん=当時(42)=を包丁で刺して殺害。近くにいた飲食店経営、佐々木トシさん=同(66)=も刺殺した。

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