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【台風19号】栃木県高校駅伝が苦渋のコース変更 災害ごみ置き場避け、タスキリレーなし

県高校駅伝大会のコースのすぐ隣に設置された災害ごみの仮置き場=栃木県佐野市石塚町
県高校駅伝大会のコースのすぐ隣に設置された災害ごみの仮置き場=栃木県佐野市石塚町

 来月3日に栃木県佐野市の同市運動公園陸上競技場を発着点として開催予定だった男女の県高校駅伝大会が、台風19号の影響で災害ごみ置き場がコースに隣接して設置されたために、同4日に県総合運動公園陸上競技場(宇都宮市)に会場を移して行われる。一般道ではなく、400メートルトラックを区間ごとに周回して合計タイムで順位を決定する方式。タスキリレーを行わない異例の駅伝となるが、関係者からは「復旧を妨げないための苦渋の選択だ」との声が漏れている。

 大会は例年、佐野市内の一般道で男子が7区間42・195キロ、女子が5区間21・0975キロで実施されてきた。男女の優勝校は12月に京都市で行われる全国大会への出場権を手にする。

 今年度も同じコースで開催予定だったが、台風19号の被害で、コースのすぐ脇にある同市運動公園の駐車場が災害ごみの仮置き場に。さらに重機やトラックなどの搬入経路がコースと重なり、選手の安全確保が難しくなった。また、復旧作業に市職員や警察官が従事していることから、運営面での人員不足に直面。安全な大会運営が困難として、一般道を使わずにトラック内で実施することが決まった。

 今回は、各区間ごとに各校の選手が一斉スタート。通常のコースで設定された各区間の距離に応じて400メートルトラックを周回する。各区間の選手が全員走り終えると、次の区間のレースが始まる。

 チームごとにタスキを身につけるのは自由だが、通常の駅伝のように、リレーで次の選手にタスキを託すことがない。駅伝の醍醐味(だいごみ)が失われることに、県高体連陸上競技専門部は「無理に道路で開催して復旧の妨げになるわけにはいかない。苦渋の決断だ」と漏らす。

 大会に参加する佐野日大高(同市石塚町)陸上競技部の今井雄紀監督は「タスキリレーができないのは残念という部員の声も出たが、被災した部員もいる。この状況で大会が開かれることに感謝するしかない」と理解を示した。

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