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【台風19号】栃木で貯まる災害ごみ 処理急務 広域災害、県外委託難しく

災害ごみがうずたかく積まれた仮置き場=10月、栃木市川原田町の市総合運動公園
災害ごみがうずたかく積まれた仮置き場=10月、栃木市川原田町の市総合運動公園

 台風19号で大量に出た災害ごみの処理が栃木県内で課題となっている。10市町に26カ所設けた仮置き場のスペース不足はほぼ解消したが、一般廃棄物として処理を担う各市町のごみ処理施設の能力が追い付かない状況だ。

 県内最多の8カ所の仮置き場を設けた栃木市。市総合運動公園駐車場の仮置き場には、23日も水につかった家財道具などを運び込む住民らが次々訪れた。

 車で食器などを持ち込んだ男性(72)は「これで3回目だが、あと何回か来なくては」とため息。市の委託を受ける産業廃棄物処理業者、岸興業の岸明光会長は「毎日搬出しているが、年内に全部処理できるかどうか」と腕を組む。

 県環境森林部によると、仮置き場のスペース不足を訴える市町の声を受け、栃木市と佐野市では陸上自衛隊が重機で災害ごみを積み上げる作業を実施。県と協定を結ぶ3つの業界団体も支援に入り、ごみの置き場に困る状況は解消された。ただ、ごみ処理施設の能力が追い付かず、仮置き場の設置は長期化しそうだ。

 県廃棄物対策課の笹川正憲課長は「県内で間に合わなければ県外の業者にもお願いするところだが、今回は被災した地域が広いため、手一杯で受け入れてもらえない恐れがある」と懸念。処理が遅れれば、悪臭や火災発生のリスクも高まる。

 一方、来月開催される県高校駅伝大会は、会場の佐野市運動公園が仮置き場に使われているため、県総合運動公園(宇都宮市)の陸上トラックを周回してタイムを競う異例の形をとることになった。県高校体育連盟の担当者は「復旧の優先と、大会の安全確保のためやむを得ない」と話した。

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