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【台風19号】父「諦めきれない」 復興尽力の青年犠牲 福島・南相馬

亡くなった大内涼平さん(敏正さん提供)
亡くなった大内涼平さん(敏正さん提供)

 台風19号は地元の復興のため、心血を注いでいた青年の未来も閉ざした。福島県南相馬市職員、大内涼平さん(25)は台風対応の帰路で氾濫した川の冠水で犠牲になった。東日本大震災と、その後の原発事故で傷ついた南相馬の活力を取り戻そうと奔走していた大内さん。「諦めきれない」。いきいきと働く姿に目を細めていた父は無念さをにじませた。

 ■未明に電話「今から帰るから」

 台風が列島に迫っていた12日、大内さんは朝から避難所に届ける食料といった物資の積み込み作業に追われていた。ひと段落ついたのは、台風が上陸し、猛烈な雨をもたらしていた深夜だった。

 「今から帰るからカギを開けておいていね」。自宅に電話が入ったのは13日午前0時半だった。だが、一向に帰ってこない。心配した父の敏正さん(56)が携帯電話を鳴らしたが、つながらない状態になっていた。

 不安を募らせた敏正さんは様子を見に出かけたが、近くの川が氾濫し道路が冠水。車を前に進めることができなかった。職場に電話を入れると、大内さんから「車が水没した」と連絡があったという。警察に連絡し、車が発見されたのは午前2時半ごろのことだった。車内に姿はなかった。

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