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【台風19号】静岡で8600世帯断水続く ボランティアが高齢者支援

高齢者の自宅まで水を運ぶボランティア=18日、熱海市緑ガ丘町(石原颯撮影)
高齢者の自宅まで水を運ぶボランティア=18日、熱海市緑ガ丘町(石原颯撮影)

 全国各地で甚大な被害を出した台風19号が伊豆半島に上陸して19日で1週間になる。静岡県内では浸水被害が多数確認され、熱海市や函南町では現在も計約8600世帯で断水が続いており、不便な生活を強いられている。(石原颯)

 市営住宅で夫と2人暮らしの熱海市の八幡サツ子さん(76)は、断水のため毎日4、5回は給水所を訪れなければならないという。市営住宅は傾斜地にあり、「階段を上るのが大変」と漏らす。

 こうした高齢者をサポートしようと、市社会福祉協議会は給水所へボランティアの派遣を開始。18日は市内で9人が活動した。給水所では熱海商工会議所と市観光協会の3人が配置され、午前11時~午後2時に高齢者の自宅まで水を運んだ。八幡さんは「腰にサポーターを巻いて運んでいたので助かる」と喜ぶ。

 市立緑ガ丘幼稚園では14日から午前中のみに時間を短縮して運営。それでも1日400リットルほどが必要になるといい、岩崎晴美園長は「地域の方に水を運んでもらうなど協力してもらい、なんとかやれている」と汗をぬぐった。

 断水の影響は豊富な温泉施設を持つ同市の観光業にも及んでいる。熱海温泉ホテル旅館協同組合では、加盟する約70施設のうち17施設が断水地域にあり、うち14施設が18日は休館した。また、伊豆山温泉旅館組合は加盟する7施設のうち5施設が休館した。同組合の担当者は「客が一番出かける時期に当たってしまった。一日も早く復旧してほしい」と祈る。

 そうした中、熱海温泉ホテル旅館組合は、断水していない地域の温泉施設を一律500円で利用できるサービスを16日から開始。18日現在で24施設が参加している。

 熱海後楽園ホテルの日帰り温泉施設「オーシャンスパFuua(フーア)」には、夕方になると続々と断水地域の住民が訪れた。同施設によると、16日に約170人、17日に約280人が利用したという。家族4人で訪れた大森優子さん(43)は「寒くなってきたのでありがたい」とほっとした様子を見せた。

 土砂崩れにより、函南町の県営駿豆水道の送水管が損壊した現場では18日、送水管を接続する作業が行われ、予定より1日早く接続が完了した。管を流れる水の水質が安全であることを確認後、19日中に各市町へ送水する見通し。各世帯へ水が届くのは、さらにその後1~2日ほどかかるという。

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