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【台風19号】廊下には手押し車や棚が散乱…孤立化した埼玉・川越の特養ホーム

浸水した「川越キングス・ガーデン」の清掃作業に当たる職員=15日午後(内田優作撮影)
浸水した「川越キングス・ガーデン」の清掃作業に当たる職員=15日午後(内田優作撮影)

 越辺(おっぺ)川の氾濫で一時、約120人が取り残された埼玉県川越市の特別養護老人ホーム「川越キングス・ガーデン」。救助劇から2日が過ぎた15日、水がひいた施設に足を踏み入れると、床は泥に覆われ、備品があちこちに散乱。台風被害のすさまじさを物語っていた。

 施設長の渡辺圭司さん(57)の案内で入ったのは、入居者が生活したり、事務室が所在したりする「A棟」と「B棟」。床には泥水が残り、油断すれば転びそうな状況だ。人の首元ほどの高さまで茶色に変色したカーテンのほか、棚や利用者の手押し車が流されて廊下に転がる光景に、渡辺さんは「ひどい状況です」と漏らした。

 施設は1カ月後の再開を目指しているが、「まず泥を出さなければならず、壁紙も張り替える」(渡辺さん)。車いすや机などの備品は産業廃棄物扱いになり、市で処分してもらえない。渡辺さんは処分のため、行政による財政支援を求めている。

 孤立化から脱した入居者約80人は、県内十数カ所の施設に移った。「各施設でよくしていただいているが、これまでと違う環境なので遠慮しているのではないか」と渡辺さん。

 片付けについては、「手伝いたい」という申し出があり、16日からボランティアを受け入れるという。渡辺さんは「たくさんの方に親切にしてもらっている。ありがたいことです」と感謝している。

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