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【台風19号】最大浸水10メートル以上の危険性… 水没した新幹線車両基地は“適地”だったか

水が引いたJR東日本の長野新幹線車両センターに並ぶ北陸新幹線の車両=14日午後1時33分、長野市赤沼地区
水が引いたJR東日本の長野新幹線車両センターに並ぶ北陸新幹線の車両=14日午後1時33分、長野市赤沼地区

 台風19号で千曲川の堤防が決壊した長野市では、JR東日本の「長野新幹線車両センター」(同市赤沼)の車両基地も浸水し、北陸新幹線120両が水没した。周辺はハザードマップで10メートル以上の浸水が予想されるなど洪水の危険性が指摘された地域だった。専門家も想定外の雨量だったというのは認めるが、今後、車両基地の立地選考などで課題となりそうだ。

 「なぜ、こうなったのか分からない」。現場はまだ、社員も容易に近づけず、詳しい現状把握もままならないため、担当者の歯切れも悪い。

 車両基地は千曲川の西岸から約1キロ離れた場所に位置。川との間には北陸新幹線の線路や田んぼ、民家も並んでいる。鉄道評論家の川島令三氏も「実際に見たことがあるが、川からあそこまで水が来るとは私も考えられなかった」と漏らす。災害の専門家も「異常な降雨」とする大雨だっただけに、防ぐのが難しい事態だった現実も浮かび上がる。

 だが、市のハザードマップは“危険性”を示していた。川から車両基地付近までの洪水の際の浸水を「最大10メートル以上」と予想していたのだ。実際、今回の千曲川氾濫では基地が水没し、10編成で120両もの車両が水につかった。

 その結果、JR側は部品の交換や整備を強いられ、運行に支障をきたす恐れも懸念されている。

 川島氏は「部品を交換したり、ほかの車両基地の車両を融通したりして、本数を減らせば運行できなくなることはないと思うが、全てがいつ正常化するかは水がいつ引くかにかかっている」と話した。

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