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【台風19号】土手ごと流され…決壊相次いだ埼玉・荒川上流の支流周辺

周辺の道路で水が引かないため、ボートで救出される高齢者施設の入居者ら=14日、埼玉県川越市(福田涼太郎撮影)
周辺の道路で水が引かないため、ボートで救出される高齢者施設の入居者ら=14日、埼玉県川越市(福田涼太郎撮影)

 各地に甚大な被害をもたらした台風19号では、埼玉県などを流れる荒川の上流部の支流でも、堤防の決壊が相次いだ。被害発生から2日目の14日、ようやく水が引いた地域では、住民らが後片付けに追われていた。泥まみれの家財道具、崩れて断面がむき出しになった堤防…生々しい爪痕が被害の大きさを物語っていた。

 「自然のことだから気持ちのやり場がない」。近くの越辺(おっぺ)川が決壊した同県川越市の下小坂地区。泥だらけになった自宅の物置場で、工具をバケツの水で洗っていた無職の斉藤和夫さん(74)は、こう漏らした。

 自宅周辺は台風通過直後の13日未明ごろから浸水が始まり、みるみる水かさが増した。道路に面した物置場はほぼ水に漬かり、1・5メートルほどの階段を上った場所にある自宅も玄関など一部が床上浸水。水は引いたが、床の木材などがふやけてめくれ上がった。

 物置場の柱には、20年前に川が氾濫した際に水が達した高さにテープがはり付けてある。しかし、今回は2倍近くある150センチ超の高さまで達したという。「家がダメになると覚悟した。もっと対策を考えないと」と語った。

 近くの高齢者施設では周辺の水がなかなか引かず、14日正午ごろ、ようやく入居者ら計87人の救出作業が行われた。消防隊員が一人一人を背負ってボートで浸水していない場所まで運んだが、恐怖からか、叫び声を上げる女性入居者もいた。

■  ■

 西武鉄道入間市駅(同県入間市)から北に約2キロの場所にある、荒川水系の一級河川・入間川にかかる豊水橋。大雨により同橋から数百メートル上流にある堤防の役割を持つ土手が決壊。高さ3メートル以上はあるとみられる土手の一部は約30メートルにわたり流され、土や石、植物の根が飛び出た断面がむき出しになっていた。

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