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【台風19号】自治体はどう対応したのか 早期呼びかけも取り残される住民も「検証が必要」

 大型の台風19号は通過した東京都の多摩川や栃木県の秋山川だけでなく、長野県の千曲川も氾濫させるなど、離れた場所でも激しい雨を降らせた。自治体は早めに避難勧告や指示を出すなど対応に追われたが、夜間の避難呼びかけで自宅に取り残される人も出た。

 多摩川流域の東京都世田谷区では、12日午後3時40分に避難勧告、午後6時45分に避難指示と、かなり早い段階で避難を呼びかけた。川はその後午後8時20分に越水が確認されたが大きな水害にはつながらなかった。

 区の担当者は「台風が大きく、かなり広い範囲で強い雨が降り、川に水が集まっていた。普段の台風の2倍近いスピードで川の水位が上がっていたため、基準に達する前に避難勧告や指示を出した」とする。

 一方、栃木県佐野市では市内を流れる秋山川が12日午後9時45分に氾濫。市は同7時半、流域に避難指示を出していたが、避難が追いつかず、自宅に取り残される住民も出た。

 また、長野県を流れる千曲川では堤防が決壊し、住民が救助を待った。流域の長野市は12日午後8時5分、川の沿岸地域に最初の避難指示を発令。国土交通省によると、同23分にこの地域で越水が確認され、50分には氾濫が発生した。

 避難勧告は12日午後6時ごろ、流域の広い地域に出されていたが多くの人が自宅に取り残された。

 通常、夜間に避難する場合は外の状況が分からないため、離れた場所の避難所まで無理に移動せず、近くの頑丈な建物の上階や、自宅内でも上の階や窓から離れた場所などに移動することが求められる。

 市の担当者は「暗くなり、道路の状態も悪くなる中で外に避難するということがなかなかできなかったのかもしれない」と話した。

 防災システム研究所の山村武彦所長は「前倒しで、広い範囲に避難の情報を出すことで注意は呼びかけられるが、住民の側は逆に危機感を持てなくなることも考えられる。昨年の西日本豪雨を受けて警戒レベルも設定されたが、どうやって住民に危機感を持たせ、避難を促すのか、検証が必要だ」と話した。

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